芒種-ぼうしゅ-

芒(のぎ)を持った穀物の種をまく季節という意味から「芒種」とされます。芒とは、米・麦などイネ科の植物の穂の先端にあるとげのような突起のことです。
江戸時代の暦の解説書『こよみ便覧(べんらん)』には「芒ある穀類、稼種する時なり」と記されています。現在では実際の種まきはこれよりも早くに行われます。農家が麦刈り・田植えなどでとても忙しくなる時期です。
西日本では梅雨入りの時期にあたります。沖縄県では「小満」から「芒種」が梅雨の時期にあたり、沖縄の方言では「小満(すーまん)」「芒種(ぼーすー)」となり、「梅雨」のことを「小満芒種(すーまんぼーすー)」と言うそうです。